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皆川 裕介
2022/7/4
古物商の許可を持っている人だけに参加が許される特別なマーケットである古物市場。
「古物市場に参加すればビジネスに有利って聞いたけど、本当なの?」
「許可があれば参加できるのは知っているけど、どうやって参加するの?」
「中では何をやってるの?手数料は取られるんでしょ?」
この記事は、そんな疑問をお持ちの、古物市場への参加に関心を持っている方に向けて書いています。
古物市場の基本的な情報から、事業者目線のメリットデメリット、参加方法や1日の流れ、主な古物市場の一覧まで、知りたい情報を一挙にご紹介します。
それでは、まいりましょう。
古物市場は、古物商どうしの売買または交換のための市場です。
古物市場で売買や交換をおこなうためには、法律上古物商の許可証が必要とされています。
古物市場では、プロの業者のみが参加するため、市場価格と比べかなり安価に仕入れることが出来ます。
また、仕入の側面だけでなく、自社の不良在庫の処分場所として活用することも出来ます。
全国には約1,500ヶ所の古物市場があり、取扱い品目や規模などにより大小様々な古物市場があります。
10名程度の参加者がビルの一室に集まって行われるような小規模な古物市場から、100名以上が会場に集まるような大規模な古物市場まであります。
古物市場を運営する古物市場主は、古物取引を行う場所の提供や管理を行うビジネスです。
主な収入は、入場料と参加者の取引に対する手数料です。
手数料は古物市場主が自由に決める事ができ、売却額の5%、買取額の3%などといった形で、売り手と買い手の両方から手数料を取ることが一般的です。
大手の古物市場では、入会するために各種証明書を提出した上で入会審査が行われ、さらに保証金を納めなければならないケースもあります。
また、既に参加資格を得ている人からの紹介がないと参加できない、クローズドな古物市場もあります。
古物市場への参加は、優良な仕入先、在庫処分機会の2つの側面からメリットがあると言えます。
古物市場に参加するメリット
市場価格より安価に仕入れることができる
業者間売買のために大量に仕入れることができる
定期的に開催されるため、安定的な仕入先である
自社の不良在庫を処分できる
その一方で、その道何十年のプロが参加し、オークション形式で入札・落札が行われるため、ある程度の相場感がないと相応の価格で落札することが難しいと言えます。
慣れないうちは、大量の取引は避け、相場感を掴むために見学をしたり、自社の不良在庫の処分場所として活用したりすると良いでしょう。
古物商の許可を取得する際に、「行商する」として申請しておく必要があります。
古物商の許可証の、行商の欄の「する」に丸がついていれば、法律上の参加資格は問題ありません。
古物市場によっては、当日参加が可能な場合もありますが、事前に参加要件や制度を確認しておいた方が良いでしょう。
前述の通り、古物市場によっては会員の紹介や事前の入会審査がある場合もあります。
なお、会場にはかならず「古物商許可証」を持参するようにしましょう。
従業員が代理で古物市場で仕入や在庫処分の業務を担当する場合は、古物商許可証ではなく「行商従業者証」を持たせるようにしましょう。
行商従業者証は、法律で寸法等の要件が決まっており、要件を満たしていれば手作りでも構いません。

2,000円程度で行商従業者証を作ってくれる会社もあるので、面倒な場合は外注すると良いでしょう。
それぞれの古物市場によって詳細は異なりますが、典型的な古物市場の1日の流れについてご紹介します。
STEP.1
入場受付け
受付で入場料を支払い、会場の案内図やタイムテーブル等を貰います。
入場する際に「古物商許可証」または「行商従業者商」の確認を受けます。忘れずに持参するようにしましょう。
STEP.2
オークションの実施
進行役の方が始値を提示すると、商品を欲しい参加者が次々に購入価格を言います。
最終的に一番高額の価格を付けた方が落札者となります。このような競りが何度も繰り返されることとなります。
スピードは非常に早く、1品の落札が10秒程度で決着する場合もあります。
STEP.3
精算
精算所で、代金・手数料を支払い、商品を受け取ります。
支払いや商品の搬送については、古物市場によってルールが異なります。
なかには、現金支払いのみでカード不可、商品搬送は当日のみで後日受け取りは不可などの場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
また、商品の検品はこの段階で行い、不具合等がある場合は、この場で古物市場主に申し出る必要があります。
ここでは、全国にある代表的な古物市場をいくつかご紹介します。
所在地:〒989-3212 宮城県仙台市青葉区芋沢字権現森山19-2
電話番号:022-347-3124
開催日:毎月 第1週、第3週の平日 月2回
取扱商材:家電・家具・厨房機器・産業/工作機械
参加費用:入会金 10,000円、参加費 2,500円
URL:http://www.minnaauction.com/
所在地:〒246-0002 神奈川県横浜市瀬谷区北町44−6
電話番号:045-922-6100
開催日:毎週火曜日(原則として午前10時スタート)
取扱商材:厨房・オフィス・店舗・一般家庭家具家電・機械工具類・新品・B品等
参加費用:登録費 30,000円、参加費 3,000円
URL:https://www.tigerden.jp/index.html
所在地:〒230-0071 横浜市鶴見区駒岡4-23-6
電話番号:045-873-5371
開催日:毎週水曜日(時間は10:00~)
取扱商材:主に家電・家具・雑貨など
参加費用:入会金 20,000円、参加料 1,000円(委託販売時 2,500円)、他
URL:http://sg-auction.jp/
所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜
電話番号:045-470-3906
開催日:毎月
取扱商材:バッグ・宝石・時計
参加費用:年会費 ¥10,000
URL:https://rkga.jp/
所在地:〒105-0012 東京都港区芝大門1-2-8 COSMICビル5階
電話番号:03-6809-1690
開催日:毎週金曜日 10:00~(受付:9:30~)
取扱商材:ブランド品、時計、ジュエリー
参加費用:入会金 10,000円、参加費:3,000円 (昼食付)
URL:https://www.happyprice.co.jp/hta/index.html
所在地:〒107‐8349 東京都港区北青山二丁目5番8号 青山OMスクエア
電話番号: 03-6440-2500
開催日:随時 (インターネットオークション)
取扱商材:中古車
参加費用:月額14,900円~
URL:https://www.aucneostation.com/
所在地:〒104-0053 東京都中央区晴海一丁目8番8号 晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーW棟14階
取扱商材:中古車
参加費用:https://www.autoserver.co.jp/admission/price/
URL:https://www.autoserver.co.jp/
所在地:兵庫県神戸市兵庫区水木通8-3-14
電話番号:078-575-9728
開催日:毎月第3土曜日開催
取扱商材:骨董 / 美術品
参加費用:年会費 20,000円 、入会金 30,000円 他
URL:http://www.nikkoudo.co.jp/try2.html
所在地:〒143-0006 東京都大田区平和島6-1-1 TRC物流ビルB棟 BW4-3
電話番号:0120-088-810
開催日:不定期
取扱商材:西洋美術/中国美術/金・銀製品/骨董品・各種道具類/絨毯/洋食器/象牙製品/陶磁器(新作工芸)/茶道具/古書/屏風/掛軸/中国美術(書画)/日本画/洋画 刀装具/刀剣/甲冑
参加費用:年会費 10,000円
URL:https://the-eight-auction.com/mem_top
所在地:〒231-0004 神奈川県横浜市中区元浜町3-21-2ヘリオス関内ビル4F
電話番号:045-222-8263
開催日:不定期
取扱商材:書籍・CD・ビデオ・DVD
参加費用:出品は無料、手数料は落札価格10%
URL:https://www.supergenji.jp/
所在地:氷川神社 東京都杉並区高円寺南4-44-19
電話番号:03-3382-1745
開催日:第2・第4木曜日 8:30~14:00ごろ
取扱商材:古本、美術品
参加費用:入会金 10,000円、年会費 2,000円
URL:https://twitter.com/nakanokaminokai
古物市場は、古物商の事業者にとっては仕入先、在庫処分場所として非常に魅力的な場所です。
ただし、参加する業者はプロばかりであるため、上手く活用するには一定の相場感とスキルが必要と言えます。
参加するためには、古物商の許可証を手に入れた上で、それぞれの古物市場の参加ルールに従う必要があります。
古物商の許可の申請手続きについて、詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
● 関連記事 [図解]古物商の許可に関する全知識まとめ(2022年版)
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この記事を書いた人
行政書士(登録番号:19080399) / 日本証券アナリスト協会検定会員
株式会社ショシナビ 代表 ショシナビ行政書士事務所 代表行政書士 古物商許可を専門分野とし、全国対応で許可申請および実務支援を行っている行政書士。 2026年7月時点で、古物商許可に関する申請・相談対応を累計3,335件以上行っている。 無許可営業状態からの是正、法人・多拠点での申請、業態変更や移転に伴う変更届対応など、 古物営業法の運用を踏まえた実務対応を継続的に行っている。